リアルイベントからバス業界初のオンラインイベントへ切り替え、ARで高い成果につなげた『神姫バスオンラインフェス』
神姫バス様の会社紹介
神姫バスは、乗合バスやわたしたちが提供するタクシーや運転士の人材派遣など輸送サービス事業をはじめ、これらのネットワークや情報・ノウハウを活かした、車両の整備や部品の販売を行う自動車関連サービス事業と、旅行・不動産・飲食・介護などの生活サービス事業を手掛け、豊かな暮らしの創造と地域社会の発展に貢献しています。
神姫バスはこれからも、地域に根ざして積極的に事業を展開していきます。
「体験」「視聴」「購入」3つのテーマでオンラインフェスを開催
友久様:毎年9月20日のバスの日に、私たちを含め多くのバス事業会社が参加する大型イベント「バスまつり」が開催されていましたが、今年はコロナウイルス感染症の影響で開催中止となってしまいました。そんな中、バスまつりに代わる業界を活気づけるイベントを何か実施できないかと考え、この度『神姫バスオンラインフェス』を開催することにいたしました。
『神姫バスオンラインフェス』は「体験型コンテンツ」「視聴型コンテンツ」「購入コンテンツ」と3つのテーマに分かれています。
「体験型コンテンツ」では、ARを活用した3Dバス体験やなりきりフォトフレーム、ARスタンプラリー企画を実施しました。その他にもお子様向けに「こんなバスがあったらいいな」をテーマに身の回りの物を使って未来のバスを工作してもらう企画や、ファンの方向けに車両のLED方向幕のデザインを公募し、最優秀賞に選ばれたデザインは連節バス「オレンジアロー連SANDA号」にて実際の運行に使用されるという企画を実施いたしました。
「視聴型コンテンツ」は主に動画がメインで、神姫バスの珍しいバス紹介をはじめ、一日でどれだけバスを乗り継げるかのチャレンジ動画や、洗車の風景などが視聴できるようになっています。
こちらはイベント開催前、ティーザーサイトから特設サイトに動画を一つずつ配信し、開催日に初めて動画が全部揃うような仕組みにしました。
「購入コンテンツ」では、バスグッズの販売とファンの方向けに車両のパーツの販売を実施しました。バスグッズは期間限定で通常より安く購入できるようにしました。車両パーツに関しては、毎年リアルイベントでもとても人気が高いこともあり、今回はオンライン上からオークション形式で入札してもらう方法をとりました。
ARバス体験を提供、同時にSNSキャンペーンも実施
友久様:体験型コンテンツの一つ「3D神姫バス体験」で利用したARコンテンツは今回オンラインフェス用に特別に制作しました。普段じっくり見ることができない車体の上部や下部、後部など色々な側面から細部を見ていただきファンの方々に楽しんでもらいたい、喜んでいただきたいと思いから企画しました。
高澤様:本来、リアルイベントのバスまつりでは様々なバス会社の車両が展示されているのですが、残念ながら今年は開催中止となり、実際のバスと触れあってもらうことが難しくなりました。そんな中、神姫バスだけでもお客様とバスの触れあいを実現したいという想いから本企画に取り組みました。
バスを手の平サイズに小さくしたり、建物より大きくしたり、非現実的なシチュエーションを体験、撮影できるのはオンラインやARならではです。この取り組みは先進的且つ面白く、現実のイベントとも良い意味で差別化につながったのではないかと感じています。
友久様:このAR企画ではSNSキャンペーンも実施しました。「#3D神姫バス」のハッシュタグをつけてTwitterやInstagramに投稿すると抽選で6名の方にAmazonギフトカードがあたる企画です。SNSでは皆さんからかわいい画像を沢山投稿していただきました。
高澤様:実物ですと、実際の郵送や発送のコストがかかりますが、AmazonギフトカードやiTuneカードはコードを発行してユーザーにメールで送るだけという手軽さから、デジタル施策との親和性がとても高く、何かキャンペーンを実施する際にも簡単にできるため、有効だと感じています。
着せ替え体験やARスタンプラリー企画も実施
友久様:「なりきりフォトフレーム」は、バスガイドさんや乗務員の制服をARでバーチャル試着することができ、小さいお子様でも簡単にバスガイドさんや乗務員さんになれるという企画です。スマートフォン上で制服画像をスライドさせることで夏服や冬服など、数パターンの制服を選べるようにしました。
ARスタンプラリーは、サイトの回遊率を向上させる目的として活用しました。オンラインフェスのサイト内に散りばめられたARマーカーに設定した動物を探してもらい、スマートフォンをかざすとスタンプが貯まります。スタンプが3つ貯まると抽選でNintendo SwitchやAirPods、鬼滅の刃全巻セットなど豪華賞品が当たる企画です。動物はお子様でも見つけやすいように、大きく分かりやすい場所に配置しました。
高澤様:もともと、次世代の取り組みとして面白いのではないか、お客様に対してバスの利用促進にもつなげられるのではないかと感じ、ARサービスを導入していました。その後コロナウイルスの影響でイベントなど弊社の露出機会も減少してきている中、オンラインイベントを開催することとなり、親和性の高いARも活用することとなりました。
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ARや動画など多くのコンテンツを絡めたことでUU数、PV数共に高い数値につながった
友久様:今回、ティーザー期間からイベント期間含めサイトのUU数が14,000人以上、さらにPV数も40,000近く伸びました。これだけのユーザーにアクセスいただいたことは高い成果が出たと感じています。
高澤様:Youtubeでの動画配信やオークション、ARなど多くのコンテンツを提供することでファミリー層やお子様、ビジネスマン、ファンの方など幅広い層にアプローチするポイントを作れたことが相乗効果を生み出し高い成果をもたらしたと感じています。
また、体験型コンテンツのページにアクセスした30%がARの「3D神姫バス」を体験してくれており、ファンの方々が沢山体験してくれているということから満足度向上につなげられたのではないかと感じています。
今後はファミリー層やお子様など幅広い層の方々にも積極的に遊んでもらえるようにアプローチしていきたいですね。
多くのメディアからも25件以上取り上げられました。マスメディアでは、ジェイコムでテレビ放送していただいたり、周辺地域で流通しているほぼ全ての新聞に記事を取り上げていただきました。オンラインメディアではYahoo!ニュースでも2回掲載され、会社としてここまで露出できたのは過去最高ではないかと思います。
今後はARを非接触型施策として活用していきたい
友久様:現在、当社が実施していた実地でのスタンプラリーも、不特定多数の方が接触することを理由にスタンプがNGとなり、企画自体が中止になってしまっています。ARスタンプラリーなら自分自身のスマートフォンを利用して安心してスタンプラリーを実現できるため、活用していきたいと思っています。
高澤様:「非接触」という言葉は今後しばらくキーワードとなると捉えています。ARが販売促進につながっていくことは必然的な流れだと思いますので、今後もこのような企画は継続して検討していきたいです。
ーありがとうございました!ー
Information:
『神姫バスオンラインフェス』特設サイトはこちら
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