大阪大学微生物病研究所様

AR×チャットボットで科学研究の面白さを表現!親子連れの心を掴んだ「もののけB犬とあばれる青鬼」スタンプラリー企画

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大阪大学微生物病研究所様のご紹介

 大阪大学微生物病研究所様は、「微生物病」をキーワードに病原体や感染症、免疫系、がんを中心とした研究を行っています。分子生物学、細胞生物学、ゲノム科学など医科学・生命科学における幅広い分野の研究者が集結し、活動を展開しています。

この度、2022年8月1日(月)~8月31日(水)まで大阪府吹田市にあるららぽーとEXPOCITYで実施された「もののけB犬とあばれる青鬼スタンプラリー」のAR企画についてお話を伺いました。

 

一般向けイベントの新しい見せ方としてARを導入

中込(なかごみ)様:大阪大学微生物病研究所(以下:微研)では、ウイルスや細菌などの病原体がどうやって病気を起こすのか、体が病原体の侵入をどのように防いでいるのかをメインに研究しています。
私たちが飲む薬や、病院で行われる治療技術などは、このような研究の成果から得られた知識や知見をもとに開発されます。でも、私たちの出す研究成果は一つひとつが専門的すぎて、一般の方の理解を得るのがなかなか難しいんですよね。社会の理解が進まないと、研究しやすい社会の醸成から程遠くなってしまう。研究を国家予算でやることの理解を得るにはどうしたらいいんだろうと悩んでいました。
一般の方や学生・生徒に向けて、楽しくワクワクするような表現方法を探していたところ、展示会でスターティアラボ(※旧社名)のセミナーを見てコンタクトを取ったのがきっかけです。

ウイルスや細菌を視覚化できることから「LESSAR」を採用。ウェブで手軽に体験できる点も決め手に

中込様:ウイルスや細菌は小さすぎて目に見えないのと、病原体は法律で定められた扱いが必要なことから、実物を展示してお見せすることはできません。
「LESSAR」であればウイルスや細菌を拡張現実(AR)によって見るだけでなく、まさにその場にあるかのような体験もできるので導入しました。
また、当初はWi-Fiのない研究所の展示室での使用を想定していたため、アプリが必要なく、ブラウザでOSの縛りなくできるのも決め手でした。

LESSARを活用して、まず掴みをビジュアルで見せたあとに、ニュースでよく流れる病原体に関する専門用語を分かりやすく表現し、サイエンスについて興味を持ってもらったり、理解を深めてもらえたりするような仕掛けができればと考えていました。

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AR×チャットボットでキャラクターと会話しながら科学を学ぶ企画を実施。ARで抗体のなりたちをわかりやすく表現し、「楽しく、わかりやすく参加できた」と好評

中込様:AR企画は親子連れをターゲットに、ARとチャットボットツール「IZANAI」を組み合わせたスタンプラリーを実施しました。ファミリー層にアプローチすることで、親と子どもの二世代で楽しんでもらえますし、次の世代を担う子どもたちが興味や関心を持つきっかけになればなと。

実施したキャンペーン:「もののけB犬とあばれる青鬼スタンプラリー」


ウイルスや細菌などの病原体を鬼、抗体をお札に見立て、正しい組み合わせのお札を集めて鬼を鎮めるストーリーのスタンプラリー。
ストーリーは1987年に利根川進博士がノーベル賞を受賞した研究「V(D)J遺伝子再構成」をモチーフに、子どもから大人までノーベル賞研究を楽しみながら理解できる構成となっています。


▲当日配布リーフレットの一部 & ARと一緒に活用したチャットツール




【体験方法】

①ららぽーとEXPOCITYの入り口にあるポスターのQRコードをスキャンすると、「IZANAI」ページに遷移し、もののけB犬(微研と抗体を作るB細胞をかけた名称)が出現。チャット形式で1枚目のお札がある場所を教えてくれます。

②1枚目のお札がある場所へ行き、QRコードを「LESSAR」で読み込むとお札を獲得することができます。お札にはアタリとハズレの2種類があり、アタリのお札を3枚集めることで、鬼が持っている「こん棒」を封じ込めることができます。

③再び「IZANAI」に戻り、B犬にお札を手に入れたことを伝えると、2枚目のお札がある場所を教えてくれます。2枚目のお札はハズレなため、お札のある場所が記載されているパンフレットを参照しながら、ららぽーとEXPOCITY内を巡ります。アタリのお札をすべて集めて鬼退治に成功すると、微研の公式サイトへ飛び、B犬によるノーベル賞研究の解説動画の閲覧および参加特典のぬり絵をダウンロードできます。

 

「IZANAI」はクラウドサーカスのARコンサルタントからの提案で導入しました。取り扱うテーマが内容の難しい免疫学なので、チャットでの会話形式のほうがわかりやすいかなと。実際アンケートにも「B犬と会話しながら進めるのが楽しかった」という意見が寄せられており、採用してよかったですね。

お札にアタリとハズレと種類があるのは、私たちの体内にある抗体も同じ仕組みなんですよ。3種類の適切な抗体パーツを組み合わせることで、抗体にウイルスがぴったり重なって中和するんです。抗体のしくみをARでうまく表現できたかなと思います。

企画の制作で最も印象に残っているのは、ARコンサルタントのアイデア力ですね。B犬の発想や、お札で鬼退治するというストーリーは自分たちだけではなかなか思いつかないので。ARコンサルタントにはサイエンスの持つ魅力をすごく上手に翻訳していただいたなと思います。

これはクラウドサーカスだからできた企画ですね。内容も面白いですし、私たちもやっていて楽しかったです。


逆に難しかったところは、『科学的正しさ』をこの面白い企画内容と両立させる必要があった点です。科学的に間違った表現はしてはいけないですし、それを正しつつ、いかに表現の幅を狭めないでさらにわかりやすくするか、はクラウドサーカスさんと議論をたくさん重ねました。




子どもから大人まで幅広い世代が参加!10代~20代男性の参加率も高く、若い世代の興味を引くことにも成功

中込様:ログを解析したところ、親子連れが多かったです。ARコンサルタントさんに解析していただいたのですが、他のイベントと比べて男性の参加者が多かったと聞き、意外に思いました。
特に10代~20代の男性の参加率が高いですね。親子向けイベントなので、母親と子どもの組み合わせが多いと予測していました。企画が理系ネタだったからでしょうか




▲実際のログ分析画面

今後もARを活用したイベントを実施予定。ARで科学研究の楽しさを伝えたい

中込様:AR企画をやって良かった点は、親子層にアプローチできたのはもちろん、私たちが思ってなかった見せ方をできたのが一番ですね。
私たちがこれまで単独で主催してきたイベントでは、子育て世代は仕事にもプライベートにも忙しいからか、あまり参加してくれませんでした。いままでアプローチできなかった親子連れや若い世代を取り込めたのは、スタンプラリー企画だからだと思います。

B犬やお札のアイデアは科学研究の新しい表現の仕方として有効だと思っているので、今後も『科学的な正しさと企画としての楽しさが両立するイベント』を、より時間をかけて作りこんで、展開していきたいと考えています。またご一緒できると嬉しいです。



ーありがとうございました!ー

Information:

大阪大学微生物病研究所 様
http://www.biken.osaka-u.ac.jp/

スタンプラリー@EXPOCITY「もののけB犬とあばれる青鬼」
http://www.biken.osaka-u.ac.jp/news_topics/detail/1411

備考:
今回の企画を編集して「おうちスタンプラリー」を開催しています。
http://www.biken.osaka-u.ac.jp/news_topics/detail/1431


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