スタンプラリーをARでデジタル化したら「準備することがない」くらい手間いらず。おしゃべりするイルカのチャットボットと掛け合わせて、ワクワクの企画に!|高知県室戸市様

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今回は、高知県室戸市で実施された「地域をめぐるデジタルスタンプラリー施策」にて、ARツール「LESSAR」を活用された事例をご紹介します。
ジオパーク推進課の有光様にお話をお伺いしてきました。











内容まとめ

✓ これまでの紙のスタンプラリーでは準備も運用も手間がかかり、大きな負担になっていた中、デジタル化を検討し、ARツール「LESSAR」を導入
✓ チャットボット「IZANAI」を含めたストーリー型のARスタンプラリーを実施。デジタル化したことで負担が大幅削減!
✓ これまでほぼできていなかった年代/性別/時間帯などのデータも確認でき、次に活かせる基盤づくりができた。













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高知県室戸市

四国四県の下方に位置する高知県の中でも、最右端に位置するのが室戸市です。室戸市全体の土地は、世界的にも珍しいことから、ユネスコジオパークに認定されています。そのため線路を作れないなどのルールがある一方で、自然の魅力がたくさんつまった場所となっています。
室戸市は語りきれないくらいの魅力がギュッとつまった宝箱のような場所で、豊かな食文化をもつ高知県の中でも、室戸の「食」は格別です。室戸市は陸地が高く、海に入ると急激に深くなる「海成段丘」という特徴的な台地の成り立ちのため、船で遠くに出なくても陸地に近い場所でおいしい魚がとれます。

▼有名な廃校水族館。ARスタンプラリーの舞台の一つ。
廃校水族館

導入前の課題:企画の準備がとにかく大変でした。

Q今回、ARスタンプラリー実施に至った経緯についてお聞かせいただけますか?

有光様室戸市で過去に実施してきたスタンプラリーは、すべて紙ベースでした。そのため、企画実施にはチラシ・ポスター・台紙・スタンプを作成して店舗へ配布する必要があり、また企画が延長になった場合にはそれらを作り直さなければならなく、コストも手間もかかっていました。この課題を解決したいと考えたとき、まずはじめに出てきたアイデアが、デジタルスタンプラリーでした。

Q紙のスタンプラリーを実施していたときは、何名くらいでご対応されていたのですか?

有光様企画担当は3人体制ですが、スタンプラリーをクリアした方へ景品受け渡しなどをする窓口に2人、チラシやスタンプ台の発行数管理に1人、データ管理に1人、あとは広報活動に1人。多くの作業量があったため、分担して行う必要がありました。

Qたしかに数名体制で、市全体の店舗数のやり取りが発生すると考えると、手間も時間もかかりますね。紙でのスタンプラリー自体は、どのくらい開催されていたのですか。

有光様大規模なスタンプラリーは、5年間です。飲食店・宿泊施設・観光施設・体験施設など、市内のほぼすべてのお店が入ってるような企画は、延長を重ねて5年継続してやってきました。
その期間には、ほかのスタンプラリーも並行して開催しており、たとえばぬいぐるみのくじの施設を回る「くじラリー」というスタンプラリーや、観光施設を回って500円以上使うと割引券がもらえるという企画も、委託先と協力して取り組んできました。

選定理由:ワクワクする内容で,とても分かりやすい提案でした

▼ARフォトフレームのラフ案が正式なデザインに。プランナーとデザイナーが連携しご提案。
室戸市フォトフレーム案
Q
今回のARスタンプラリーは、有光様から「やってみたい」とご提案されたのでしょうか?

有光様提案者は私とは別の担当者ですが、予算をつけるときにクラウドサーカスのサポート担当の方からARスタンプラリーとフォトフレーム企画の提案を受けて、とても面白そうだと感じ、室戸市でもARに取り組んでみることにしました。

Qそもそもデジタル施策を取り入れることへの反応はいかがでしたか?

有光様室戸市の観光においては、デジタル化が進んでいないというのも一つの課題でした。たとえば観光パンフレットや案内マップは紙ベースのものが多く、データの分析というところまではなかなか至っていないんです。ただデジタル分野を活用していきたいけど、使い方がわからないだけという側面もあり、スタンプラリーをデジタル化したいという案に対しては、前向きな反応も一定数ありました。上司の方の中では「仕組みが複雑そうだけど大丈夫なの」といった反応もありましたが。

Q今回、プロポーザル方式でクラウドサーカスをご選定いただいたのですね。

有光様全部で5社からご提案をいただきました。室戸市が声をかけさせていただいたのはクラウドサーカスさんの1社で、ほかの業者の方はホームページなどの情報を見て提案してきてくださいました。

プロポーザル方式では審査員の方が採点をして、その場で一番得点が高かったクラウドサーカスさんに決定しました。
私たちは得点しか確認できないので、他と比べてどこが良かったかなど、詳細ははっきりわからないのですが。審査員の方からは「イルカをコンセプトにしていて、室戸らしさがあってよかった」という声や、あとはターゲットを20〜30代の女性に設定してたので、「若者に受けそうな企画だね」という声が上がっていました。

Q弊社の企画を最初にご覧になったとき、印象に残った点や良いなと思った点などはございますか。

有光様「いちばん見ていてワクワクする企画だな」と感じたのと、「具体的にどういうことをするのか一番わかりやすかった」のがクラウドサーカスさんの企画内容でした。おそらくそこも得点に繋がっていたのではないかと思います。


参考:ARスタンプラリーなどの事例はこちら(AR活用事例集)

企画内容:「イルカと室戸と私」ストーリー型ARスタンプラリー

case-muroto-ex【実施した企画の概要】

ARスタンプラリー×チャットボット企画「イルカと室戸と私」は、市内に設置されたARスポットを回ってARスタンプを5つ集めて応募すると、スペシャルグッズが当たる企画。

【LESSAR(ARスタンプラリー)の活用方法】
ARスポットに設定された場所でQRコードを読み込むと、ARスタンプをゲットできます。また同時にARフォトフレームも体験でき、これを使って撮影した写真をSNSに投稿することで、当選確率が2倍になるハッシュタグキャンペーンも同時開催。
出かけた先でフォトフレームを提供することで参加者は特別な思い出づくりができるため満足度も向上、楽しく周遊を促しながら、SNSキャンペーンも併用することで認知拡大効果も。

ls-case-lessar
WebAR・ブラウザAR「LESSAR(レッサー)」

【IZANAI(チャットボット)の活用方法】
QRコードを読み込むとチャットボットが起動し、室戸市をイメージしたイルカのキャラクターが現れます。イルカと会話しているような導線でスタンプラリーを進められるため、ストーリー性のあるワクワクの体験が可能。
「会話」という形式を用いることで参加者にインタラクティブな体験を提供し、スタンプラリーの体験価値が向上します。

ls-case-muroto-izanai
チャットボット「IZANAI」

活用方法と効果①:コストが削減され、準備にも手間がかからなくなりましたね

Q今回ARスタンプラリーを企画するにあたって、何か大変だったこと、特にこだわったことなどございますか。

有光様大変だった点に関しては、今回デジタル化したことで本当に手間がかからなくなったので、逆にないくらいなんです。こだわった点は、賞品の選定です。今まで実施してきたスタンプラリーの景品はありきたりなものが多くて、「室戸市で使えるクーポン何円分」「特産品◯点セット」というものが多かったです。今回のスタンプラリーでは、室戸らしさを感じるレアな賞品として、

  • 特賞:大きいイルカのぬいぐるみのペアセット
  • A賞:室戸産のものを詰め合わせたギフトセット
  • B賞:ビー玉ビン玉ストラップ

を用意しました。B賞は地元の方がすべて手作りで作られているストラップで、室戸でもあまり見かけないめずらしいものです。このあたりは、こだわった部分かと思います。

QARスタンプラリーを実施するにあたって、役所内で不安なお声があったというお話も聞きました。有光様自身は、実施する上で不安だった点などはございますか。

有光様市役所の職員はデジタルに疎い人も多く、たとえばZoom会議しますと言っても接続方法すらわからないという方もいますし、観光に来られる方も年配の方が多い傾向があります。そのためスマホを使いこなしてチャットボットで会話して、何かをゲットするというステップは、すこし難しそうだなとも感じていました。「本当に参加してくれる人がいるかな」という不安は少しありましたね。

Q今回の企画に協力いただいた施設や飲食店は、ARスタンプラリーを提案したときの反応はどのような感じだったのでしょうか?

有光様おそらく、対象店舗側の手間もすごく少なかったので、そこが一番喜ばれた点でしたね。今までは、チラシを配って、ポスター貼ってもらって、スタンプ台を配って、スタンプを押して…。という流れをそれぞれの店舗でやってもらう必要があったのが、ARスタンプラリーではポスター1枚貼ったら完結する手軽さです。またAR企画をやって欲しい、という声はちらほら聞きますね。

Q忙しい時間帯にお店の方に「スタンプ押してください」と対応していただくのは、なかなかむずかしいですよね。

有光様そうなんです。とくにスタンプラリーはひとつではなく、高知県全体でのスタンプラリーなど、種類がいくつもあって。この企画はこのスタンプで、この企画はこのスタンプで…、とごちゃごちゃしていたのが解消されたようです。今回のARスタンプラリーは、逆にすることがないくらい、ポスターを貼っておくだけというのが本当に楽だったようで、そこはすごくいい評価をもらっています。

Q今回のARスタンプラリーは、運営側としても紙スタンプラリーと比べて工数は変わりましたか?

有光様今回ARスタンプラリーをやってみて、逆に「することがない」くらい、本当にこれでスタンプラリー実施できるのかな?と思ってしまうくらい、手間がありませんでした。
紙スタンプラリーのときは、毎朝どれくらい達成者がいたか、何部追加発行する必要があるか、と確認する作業を、毎日毎日Excelに手入力して行っていました。ARスタンプラリーでは、そういったデータもすべてツールが自動集計してくれるので、そこは本当に楽に・便利になった部分ですね。

活用方法と効果②:データを簡単に確認でき、次に活かせるのはありがたいです。

QARスタンプラリーを実施してみて、「こういったところが良かった」「新しい発見があった」といった成果があれば教えてください。

有光様そうですね、一番大きな成果だと思ったのは、今まで調査しきれなかった情報を、データ一覧でぱっと見れるようになったことです。
今まではわかるのは参加された方の居住地だけで、男性なのか女性なのか何十代なのかまったく把握しきれないまま、とにかく実施するというスタイルでした。そのため参加された方のニーズなども把握できていなかったのですが、比較すると今回のARスタンプラリーは、データを次回にも活かせる点でも、効果がすごく大きいなと感じますね。
また、チャットボットなら、スタンプボタンで年代を選んでもらって、出身地も選んでもらって、と自然な流れで入力してもらい進められたのがよかったですね。

Qなるほど。今回は、男性の参加者が多く、意外な結果になったそうですね。

有光様そうなんですよ、所感で「スタンプラリーって、男の人はあまり興味がないのではないか」と考えていて、今回のターゲット層も若めの女性で絞っていました。しかし実際は、想像以上に男性の参加者が多くて、幅広い層にニーズがあるんだなと気づきがあったので、次年度の企画などに活かしていきたいですね。

Q全体の割合だとどういった方々が一番多かったのでしょうか?

有光様満遍なくちょうど男女が半々くらい、年代的にもそんなに偏りはなく、幅広い年齢層の方に楽しんでいただきました
スタンプラリーを達成した時間などを確認すると、1人よりかは2人などまとまったデータが見えてきたので、おそらく夫婦やカップルなどで一緒に楽しんでいただく機会が多かったんじゃないかと思います。

▼男女比は半々、年齢層は25~44歳台が多くを占め、狙っていた若者層を中心としながら45歳以上にも体験してもらえたことが分かる

ls-case-muroto-logQ今回スタンプをいくつかの場所に設置したと思いますが、スタンプラリーに参加された方がそのお店で何か購入したなど、地域にお金を落とすような動きに繋がったケースやお声などは、お店側からは聞かれましたか。

有光様自分もよく行く飲食店さんも対象店舗に入ってもらっていて、いわゆるファミリーで来られるような飲食店なのですが、そのお店からARスタンプラリーをスタートされる方は多かったようです。
お店のポスターのQRコードをスマホでかざして「次はどこへ行こう」と、まさにスタート地点になっていたらしく、「周遊促進に繋がってよかった」といった声はありました。その店舗を起点にほかの観光施設や自然スポットに行ってくれる人が多かったようです。

地域住民の声:「室戸をさらに良くしていこう」という想いで活動しています

Qこのスタンプラリー自体は観光客の方向けだとは思いますが、室戸市にお住まいの地元の方に対しては、何か告知・PRはされたのですか?

有光様
はい、毎月配ってる広報に掲載をして、市民向けにも情報発信をしました。

Q観光施策となると、移住者や町おこしに携わる人は積極的に受け入れてくれる一方で、住民の方からはどのような反応があるのでしょうか。

有光様そうですね、今回のAR企画もまさに新しいもの、かつ若者向けだったので、さまざまなお声があったようです。
ただ「新しいものを取り入れて若者を呼ぼう」と前向きな人たちも多く、そういった方たちが「室戸をさらに良くしていこう」と協力して情報発信してくれたこともあり、今回の企画では室戸市に新しい風を吹かせられたのではないかと思っています。
もちろん、区内に何名かいる「地域おこし協力隊」の方たちや、移住してきた方は、新しいことを取り入れてどんどん室戸市を良くしたいという思いで活動されています。そういった方たちが最前線で情報発信してくれたり参加してくれたりしました。
やっぱり「やったことないことをやってみたい」「挑戦したい」という熱が強くて、自分たちも頑張らないと!と感じさせられますね。

サポート内容:100点満点に近いです。

Q今回の企画を、クラウドサーカスに任せてよかったなと思うところや、ご満足度。逆にもっと改善してほしいな、と思うところがあればお聞かせください。

有光様取り組む前は、1つシステムを構築しても、少しの幅でしか使えないイメージでした。しかし今回のARスタンプラリーは、チャットボット「IZANAI」とウェブARツール「LESSAR」、異なるツールを組み合わせた企画です。これらのツールは、今の企画以外にも自分たちでどんどん新しく開発できるため、企画の自由度も高くなると感じます。
実際やってみて、スタイルが新しいというだけでなく、シンプルにやりやすいというのが一番でした。担当としては来年もこういった形でできたらいいなと思っています。

Q今回の企画は、企画から実施まで、弊社の対応も含めて、100点満点のうち現時点で何点くらいだと感じられていますか。

有光様100点満点に近いですね。サポート担当の方も、使い方を本当にひとつずつ丁寧に説明してくれました。
今の企画のほかにも、「IZANAI」でモデルコースを紹介するチャットボットを1から作っていて、最近ようやく完成しました。こちらはサポート担当の方にはそれこそ10回以上ご連絡して、毎週のように教えていただきました。LESSARもわからなくて連絡をしたらすぐにzoomをつないでくれて、全部丁寧に教えてくださって。逆に申し訳ないくらい…すごく頼りになり頼もしいです、ありがとうございます。

Qこちらこそご活用いただきありがとうございます。IZANAIとLESSARのサポート担当からもいろいろお伝えしているとは思いますが、実際に初めてツールを触ってみた正直な感想があればお聞かせいただけたらなと思います。

有光様初めて操作したときは、工数も多くて大変だなと感じたのが正直な感想です。ただ画面横に、質問できるチャットボットのようなものがあり、ほとんどのわからないことはそこで調べたら解決できる仕組みになっていました。操作方法もまとめられているので、何とか1人でもやれないことはないな、という操作感だったと思います。

Q最後の質問になります。今実施されている企画が今月終了した後に、IZNAIやLESSARを使ってみてやってみたいことなどがあれば、改めてお聞かせください。

有光様現在室戸市ホームページでは、モデルコースの案内をチャットボットで行っているのですが、これが評判がよくて、案内所などでも使ってもらうようにしています。今までガイドブックでしか見られなかった情報がスマホで気軽に見られるようになり、市内のさらなる周遊促進につながっています。
これまでスタンプラリーのような企画は「やって終わり」で、あまり次に繋がることが少なかったと感じています。今後は、もっと市内のいろんな施設を巻き込んで、市役所の組織内だけでなく、多くの団体の方も巻き込んで、かつ、店舗が求める声も拾いながらデジタル促進していけたらいいなと思っています。
具体的にはまだ「こういうのがやりたい」というアイディアは思い浮かんでないので、またこれからいろいろ考えないといけないないかんな
、という感じです。

ーーありがとうございました!ーー

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