総スキャン3万回超!横浜・八景島シーパラダイス「IDOLY PRIDE」コラボARスタンプラリーで、ファンが周遊する仕掛けとは?

総スキャン3万回超!横浜・八景島シーパラダイス「IDOLY PRIDE」コラボARスタンプラリーで、ファンが周遊する仕掛けとは?

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水族館やアトラクションなどを併設した複合型海洋レジャー施設「横浜・八景島シーパラダイス」。同施設は、人気IPとのコラボレーションイベントに力を入れており、そのひとつとして弊社のARプラットフォーム「LESSAR」を活用したデジタルスタンプラリーを導入されています。

今回は、2024年10月に実施されたアイドルマネジメントRPG「IDOLY PRIDE」とのコラボイベントについて、株式会社横浜八景島の發田(ほった)様に、導入の経緯から具体的な施策内容、そしてその成果についてお話を伺いました。

1.導入のきっかけ:アナログスタンプラリーの「コスト課題」をデジタルで解決したかった

Q:AR施策の導入を検討され始めたきっかけについてお聞かせください。

發田様: 私のメイン業務の一つに、IP作品とコラボしたイベントの企画・運営があります。横浜・八景島シーパラダイスは非常に広く、水族館だけでも4つ、乗り物も絶叫系からほのぼの系までさまざまなジャンルの機種があります。そのすべてをできる限り楽しんでいただきたいと考えたとき、島内を周遊していただく手段として「スタンプラリー」は非常に効果的な施策です。

しかし、毎回アナログ(紙)で実施しようとすると、スタンプ台の制作、スタンプシートの印刷、スタンプ本体やインクの準備など、制作コストがかなりかかってしまいます。

そうした課題をデジタルで解決できないかと考えている中で、御社(CloudCIRCUS)のサービスを見つけました。デジタルであればテンプレートに沿って作成するだけで最低限のスタンプラリーが実現でき、コストを抑えられる点が非常に魅力的でした。

2.LESSAR導入の決め手:お客様の「体験向上」を目指し、アプリ不要のQRコード式へ

Q:LESSARを選んでいただいた決め手を教えてください。

發田様:  当初は御社の「COCOAR」を使っていました。COCOARは非常に便利だった一方で、お客様に参加していただくために、まずアプリケーションとして落とさないといけないというハードルがありました。

また、COCOARはマーカー(画像)を読み取る仕様でしたが、水族館は暗い場所があり、どうしても読み取りづらいというご意見をいただいていました。
そうした課題があった中で「LESSAR」をご提案いただき、移行しました。アプリケーション取得のハードルは解消され、LESSARはQRコードになったので、その読み取りのところも格段に向上しました。

LESSAR導入の決め手としては、イベント担当の立場からすると、必要な機能が十分に備え付けられていた点です。その上で、管理画面が直感的にわかりやすく、仕事が進めやすかったというのが一番の決め手です。

3.企画内容と成果:「IDOLY PRIDE」の世界観と連動したデジタルスタンプラリー

Q:2024年10月に実施された「IDOLY PRIDE」とのコラボイベントについて、具体的な企画内容を教えてください。

發田様: 「IDOLY PRIDE」は、当施設と縁の深い作品で、2022年に続き2回目のコラボ企画となりました。
イベント全体としては、スタンプラリーのほか、キャラクターパネルの展示、ボイスガイド、コラボフードやグッズの販売、施設内音楽との連動プログラム、スタジアムでのキャスト出演イベントなど、多角的な施策を行いました。

IDOLY PRIDE

スタンプラリーの概要

スポット

ゲーム内に登場する月のテンペスト、サニーピースというユニットのアイドル10名に合わせ、合計10箇所のスタンプスポットを設置しました。

場所選定

4つの水族館と、アトラクションのなかから何機種かを選び、島内を満遍なく回っていただけるよう配置しました。アイドルと場所の相性も版権元様とコミュニケーションを取りながら決定しました。

特典

10個すべて集め、ゴール画面を提示いただくことで「ノベルティステッカー」をお渡ししました。
さらに、ゴール画面からゲーム内で使用できる「シリアルコード」とも連携する仕組みをご提案いただき、ゲームにも回帰できる仕組みを作りました。


▲ノベルティ:ステッカー

成果①:ポスターとスタンプで連動する「セリフの仕掛け」

Q:今回の施策で、特に反響が大きかった点はどこでしょうか?

發田様: これは「IDOLY PRIDE」の運営会社であるQualiArts様ならではのアイディアですが、スタンプラリーにストーリー性を持たせる仕掛けを組み込んでいました。
具体的には、スタンプスポットのポスターにあるセリフと、実際にQRを読み込んでスタンプを取得した時に画面に表示されるセリフを、意図的に変えていたんです。

例えば、ポスターであるアイドルが話すセリフのコマがあって、そこでスタンプを読み込むと別のアイドルがそのセリフに返事をするといった、「漫画のコマ」のような連動性を持たせていました。このアイドル同士の掛け合いについては、お客様からかなり反応をいただいた印象です。

成果②:ポイント機能を活用した「小ネタ」

發田様: もう一つの「小ネタ」として、LESSARのポイント機能を活用しました。各スタンプに任意でポイントを割り振れる設定を使い 、10個のスタンプの合計ポイントが、ゲームの「配信日(記念日)」になるように設定したんです。
これは特に告知しなかったのですが、気づいてくださったファンの方が何人かいらっしゃって、SNSで反応をいただきました。仕掛けた方としても、反応を見ると嬉しいですね。

デジタルスタンプラリー

Q:イベント全体の成果はいかがでしたか?

發田様: イベント全体のKPIは「コラボチケットの販売数」に置いています。スタンプラリー単体での数値目標というよりは、お客様に満足していただくための一つの施策という位置づけです。
本施策におけるスタンプラリーの実績として、総スキャン数は30,877回参加UU数は5,184人にのぼりました。平均スキャン回数は約6回となり 、多くの方に島内を周遊していただけたと考えています。
成果としては、1回目(2022年)の実績があったため、ほぼ想定通りの結果となりました。非常に良い反響があったと捉えており、チケット売上も目標に対して良い形で着地しました。

4.今後の展望:スタンプラリー以外の活用も模索したい

Q:弊社のサポート体制はいかがでしたでしょうか?

發田様: 1回目の時は、シリアルコードの発行連携やセリフの連動など、仕組みとして「できる・できない」のところから、かなり手厚く見ていただきました。
2回目は、お互いに知見が溜まっていたこともあり、非常にスムーズに進行できました。

Q:最後に、今後の展望についてお聞かせください。

發田様: もちろん、今後も相性の良いIP作品とのコラボでは、スタンプラリーを積極的に検討していきたいです。
それに加えて、今後は「スタンプラリーだけではない活用」も模索していきたいと考えています 。例えば、最近は交通広告にもQRコードを載せられるようになっていますので広告展開などで、施設への良い導線になるような使い方もできるのではないかと考えています。

――本日は貴重なお話をありがとうございました!

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