ARで学園パンフレットに“遊びながら学校について理解を深める仕掛け”を。他校と差別化し話題性のあるコンテンツに!
今回は、オープンキャンパスや学校パンフレット、ダイレクトメールなどにWebARツール「LESSAR」を活用した事例をご紹介します。
学校法人電波学園 菱川様にお話を伺いました。
内容まとめ
✓パンフレットとWebサイトをつなぐ、使って楽しめる“仕掛け”を取り入れようとARに注目。
✓WebARツール「LESSAR」はアプリも自社サーバーも不要、同じQRコードで時期ごとにコンテンツ入れ替えが可能など、まさに求めていたツールだった。
✓学祭スタンプラリー、リーフレットでの学科紹介AR、フォトコンテストなどを実施。年々コンテンツをリッチ化し、多くの学生がARの体験を通して学校のコンテンツに触れている。
WebARプロモーションツール『LESSAR』概要資料で、機能・事例・料金までご紹介。
『LESSAR』はWebAR活用を始めたい大企業~ローカル企業・自治体など、7,500社以上と多くの企業に選ばれています。
目次
会社紹介
愛知県で、大学1校、短期大学1校、高等学校1校、専門学校8校、外国語学校1校を擁する総合学園です。1952年(昭和27年)、名古屋市熱田区に名古屋無線電信学校を設置したのが始まりで、現在は、工業系から文化教養系まで幅広い分野にわたり学校教育を行っています。
今回の導入事例、名古屋工学院専門学校は、その電波学園の最初に開校した学校です。
導入の背景:LESSARが求めていた要素に合致していました
Q:ARに興味を持ったきっかけを教えてください。
菱川様:新型コロナウイルスが流行した影響でDXが進んだことに加え、関東・関西の大学では、ペーパーレス化に取り組んでいることを知りました。紙のパンフレットをデジタル化したことで「億に近い金額を削減できた」という話も聞いていたので、いつか専門学校もデジタルに移行する時が来るだろうと感じていました。
とはいえ、専門学校でペーパーレス化する必要はあるのか?とも思っていました。当時は名古屋の大学でパンフレットを完全にデジタル化している大学は無く、ペーパーレス化まで行う必要はないのではと思ったのです。
しかし、当校には名古屋工学院専門学校というITやCG、ゲームなどの最先端技術を学ぶ学校があります。そこでひとつ、直接学校のことにつなげなくても良いので、紙のパンフレットとWebサイトをつなぐような、“使って楽しめる仕掛け”を作りたいと考えました。そして当時パンフレットを作ってくれていたデザイン事務所に相談したところ、ARを紹介していただきました。
Q:ARの中でも弊社の「LESSER」に興味を持ったきっかけは何でしたか?
菱川様:名古屋でARを扱っている企業に話を聞いたところ、スマートフォンへの専用アプリのダウンロードと、別でサーバーを用意することが必要だと言われました。アプリ開発からスタートすると、予算が非常にかかります。ランニングコストも膨大です。パンフレットの表紙だけ、1ページだけに数百万かかると言われると、さすがに導入は難しいと思いました。
そこで他企業のARツールを探していたところ、貴社の「LESSER」を紹介されまして、機能が求めていたものに非常に合致していると感じました。
LESSERは高校生のスマートフォンにアプリをダウンロードする必要がなく、自社でサーバーを抱える必要もありません。ランニングコストも予算内で収まります。これほど良いコンテンツは無いと思い、導入の決定打になりました。
Q:LESSERの様々な機能・活用方法の中でも、魅力に感じた点について教えてください。
菱川様:QRコードを使ってショート動画を印刷物に埋め込めることと、スタンプラリー機能ですね。スタンプラリー機能は、オープンキャンパス参加のリピート率を高めるための誘導アイテムとしてとても面白いと思いました。
職員たちに好評だったのは「一度QRコードを生成すれば、紐づけるコンテンツを変更してもQRコードは変更しなくて良い」機能です。当校は一年中オープンキャンパスを開催しており、時期により対象が高校1、2年生になったり3年生になったりするので、柔軟に掲載コンテンツを変えられるのは良い機能だと思いました。
今はまだパンフレットにしろ、名刺にしろ、紙媒体がメインです。QRコードを乗せた状態でお渡ししているので、再編集のたびにコードが使えなくなっては困ります。QRコードを変えずにデータの上書きができるのは一番の魅力でした。
AR活用方法と成果:楽しみながら学校について学べる仕掛けを意識
パンフレットのAR×3D・ARガチャ
Q:LESSARを活用された施策内容について教えてください。
菱川様:2022年度は、パンフレットの表紙にある学校のモチーフであるダイヤモンドをスマートフォンで読み込むと、3D映像になって目の前に現れ、触っているような写真が撮影できる、という仕組みを作りました。
2023年は前年と方策をガラリと変えて、ガチャのような仕様にしています。スマートフォンでパンフレットの表紙を読み込むと、ルーレットが回り、10種類のカードの中からランダムで1枚が表示されます。それぞれのカードには学校の特色が記載されており、タップすると学校のホームページへリンクし詳細が確認できる、という遊び要素を盛り込みました。
▼ランダム(くじ引き)機能を活用し、何が出てくるか分からない“遊び”要素を取り入れた。だからこそ、今まで知らなかった学校の特徴を知ることにも繋がっている。また、数回に1回「当たり」が出現するように設計されている。
成果
菱川様:2022年は2万部印刷したうち、半分以上の延べ1万4千部が高校生の手に渡り、ARで楽しんでもらえました。また3Dコンテンツの平均表示時間が44秒と、長時間コンテンツを楽しんでいることもわかりました。
▼2022年のパンフレット表紙でのAR体験データ(週次)。イベントがあった週に大きく跳ねているものの、継続的にAR体験されている。AR体験者の10%以上がARコンテンツ自体の撮影やWebサイトへのリンク遷移にも至っている。
また、2023年はパンフレットを配布してから日数があまり経っていないものの、昨年の同時期・同期間と比較して、2倍の人数に体験いただいています。さらに、1人当たりの体験回数が2回と、昨年の体験の結果を越えました。
Q:2022年と2023年で、どういった変更・ブラッシュアップを行いましたか?
菱川様:2022年の企画は、一度体験して「すごい、こんなことができるのか」で終わってしまうものだったので、2023年は2回、3回利用したくなるような遊び要素のあるコンテンツを意識しました。
カードを引くことで、就職がすごいとか、校舎がすごいとか、卒業生が多いといった学校の特徴をゲーム感覚で知ってもらい、自然と「この学校はすごそうだ」と思ってもらえたら良いなと考えています。
カードの中に1枚だけ"当たり"を用意しており、出現したときのスクショを撮ってオープンキャンパスで見せてくれた人にプレゼントを渡すというキャンペーンも開催しました。
▼2023年度のパンフレット×AR施策のデータ。2022年2月~12月の体験数値を、2023年は2~6月で超え、8月時点で1.5倍の数値になっている。ユニークユーザー数でみると、2022年が約660名、2023年が8月段階で1300名以上と、2倍以上の体験数となっている。
また、AR体験者の約3分の1がリンク遷移して学校のWebサイトを閲覧している。2022年度は10%ほどの遷移率だったため、飛躍的に改善できており、”遊び要素“という体験性の向上を目的にブラッシュアップした“良いコンテンツ”が、学校を知り、興味を持つことの“良い導線”となっていることが分かる。
営業コンテンツとしての活用
菱川様:オープンキャンパス告知のダイレクトメールにQRコードを掲載しており、それを読み込むとオープンキャンパスのショート動画が見られるという仕掛けを作りました。本来はYouTubeで見てもらうのが一般的ですが、YouTubeだとWebサイトにつなげることは難しく、印刷物のQRコードは変更ができません。他校のCMが流れてしまうこともあります。
しかし、LESSER上で動画を見てもらえれば、そこから当校のWebサイトへ直接誘導できます。結果、オープンキャンパス参加への申込みをしてくれればと。そういった思いもあり、LESSERを使って動画を掲載しています。
また当校では、「キャリア教育委支援」という職員が高校へ授業をしに行くという企画を開催しています。そこで、その授業の内容を、LESSERを使ったショート動画にして、他の高校へ営業する際のツールとして利用する試みを始めました。名刺やパンフレットにコードを仕込んでおり、営業時にその場で再生してもらうという感じです。始めたばかりの企画ですが、問い合わせは増えています。
今までは保護者や生徒だけでしたが、今後は高校の先生へ向けたコンテンツも作っていきたいです。
外部からの声:「思い切ったことをやっているね」と言われました
Q:学外からも反応もいくつかあったとお聞きしました。
菱川様:いろいろな方に思い切ったことをやっているねと言われました。他の専門学校は、オープンキャンパスへの呼び込みを紙媒体、Web、YouTubeやSNSで行っています。当校のように、直接的に紙からWebへ移動させる施策は他にありません。フォトコンテストの応募も多くあり、高校の先生からの反応も良かったです。
今後のAR活用:何回来ても楽しいと思ってもらえるような施策を
Q:今後の展望について教えてください。
菱川様:現状、自分が試したいと思ったことはほとんど実現できました。そのため、これから施策を増やす場合は、まず、LESSERの機能を使いこなせるようになるのが大前提だと思います。
オープンキャンパスに来てくれた高校生に、参加特典として何か付与できたら良いですね。「来てくれてありがとう、さようなら」ではなくて、なにかメッセージカードのようなものを渡して、QRコードを読み込んでもらうと定期的に新しい情報が流れるとか、ニュースが再生されるとか、見るたびに新しいものに出会えるような、そんなコンテンツを作るのが理想です。
東海地方を中心に通学圏内が基本的なマーケティングエリアになるので、そのエリアの高校生たちに全エネルギーを使った方が効率的だと思っています。2回3回リピートをして来校してくれると、その分入学率が高くなるので、ターゲット層に向けた「何回来ても楽しい体験」を提供していきたいです。そのために、今後もARを活用していきたいと思います。
ーーーーーありがとうございました!
WebARの活用法がわかる『LESSAR(レッサー)』概要資料
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