AR動画をきっかけに、親子で「正しい歯みがきを身につける」ミッションを実現。後発だからこその差別化で、ブランドのファンを育む施策に!
AR動画で楽しみながら、「正しい歯みがきの仕方」を学べる乳幼児用歯ブラシシリーズ「はみがき先生」を含むブランド商品の販促・ブランディングなどを行う、ピップ株式会社の大伴様・北原様に、ARツール「LESSAR」の活用と成果について、弊社コンサルタントの大野と一緒にお話を伺いました。
内容まとめ
✓ 後発だからこその差別化要素に加え、ブランドメッセージを正しく伝える手段としてARツール「LESSAR」を活用
✓ 「正しい歯のみがき方」を親子で楽しく継続できるAR動画フォトフレーム。虫歯菌を退治し宝石をゲットするゲーム性を取り入れた。
✓ 4分間の動画を体験者の8割が最後まで体験!正しいみがき方を子どもたちが実践でき、エンゲージメントの高さを可視化できた。
✓ 他ブランドと比較し”再購入意欲”が10%ほど高い数値に!ブランドメッセージが伝わる施策を実現できている。
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目次
会社紹介
ピップ株式会社は医療衛生用品、健康食品、ベビー用品、ヘルスケア用品、日用雑貨、医薬品、医薬部外品、医療機器などの卸販売および、「ピップエレキバン」「ピップマグネループ」「スリムウォーク」などの自社開発商品の製造・販売を行っています。
導入の背景:ARが差別化とブランドメッセージを伝えることに有効と考えました
Q:大伴様と北原様の現在の業務内容を教えてください。
北原様:様々な仕入先メーカー様とお取引している中でも、ピップ独自で企画した商品、販売チャネルを我々にお任せ頂いた商品を拡売する業務を行っています。
ピップが企画から入って、メーカー様に作っていただいた商品のひとつが「はみがき先生」です。「はみがき先生」の開発は商品開発課で行っていますが、我々は、この商品の認知度を消費者に向けてさらに高めることをミッションとし、営業がこの商品をバイヤー様に持っていくためのバックボーンを強める活動などをしております。
はみがき先生:公式サイト
Q:AR導入前はどのような課題を感じていましたか?また、なぜARツール「LESSAR」の導入を決めましたか?
大伴様:新商品である「はみがき先生」のブランド開発にあたって、他社との差別化と、幼少期から正しい歯みがきのしかたを身につけるというブランドの意義を正しく伝えることに有効だと感じ、LESSARの導入を決めました。
そもそも世の中の子どもを持つ親は、子どもの歯みがきについて「正しく歯みがきできているか」に不安を感じる人が87%でした。そのため私たちは、正しい歯みがきの仕方を身につけることをブランドメッセージとして「はみがき先生」をリリースしました。
引用元:はみがき先生(はみがき先生ブランドサイト)
Q:販促プロモーションを行っていくにあたって、やはり「競合との差別化」というのが一番のキーポイントになってくるでしょうか。
大伴様:はい。子ども用の歯ブラシ自体はどこにでもあり、大手メーカー様も出しているなかで、後発としてどう売り出していくかという差別化施策としてARを使いました。
もちろん商品自体は素晴らしいものなので、それを消費者にどのように伝えるか。クラウドサーカスの大野様に色々アイデアを出して頂きながら議論して、「これならいけるんじゃないか」ということで採用しました。
選定の理由:「みがき方をきちんと伝える方法」の提案が商品コンセプトに合っていた
Q:施策を始める前の段階で、AR以外でこんな企画をやってみよう、という案はありましたか?
北原様:私が参加した時点で、すでにARで大枠固めて頂いていて、「何をするか」のフェーズに近かったです。「フォトフレーム使用」という話が最初に出ていました。その頃は、後発で市場に入っていくにあたって競合優位性や、選んでもらうきっかけをどう作るかという点で、もしかしたらAR以外の選択肢もあったかと思います。
Q:そのなかで、弊社を選んで頂いた理由は何でしょうか?
大伴様:最初はCOCOARとLESSARでも悩みましたし、歯みがきの歌を作る案もありました。販促の展示会でARを見つけ、商談を開始してから、大野様に新しいアイデアをどんどん出していただき、すごく面白かったので話が進みましたね。ただのフォトフレームじゃなくて、本当にこちらがやりたいと思った、正しい歯のみがき方をきちんと伝える方法を提案して頂いたので、それがとても合っていたのかなと思っています。
施策の内容:正しいみがき方を伝え、楽しく継続してもらうためにLESSARを活用
ARを活用した施策では、「はみがきを嫌がるお子様に対して、正しいみがき方をARで楽しみながら体験してもらい、継続して頂くこと」を目的にLESSARを利用されています。
効果①:「ARで学べる」が響いた媒体広告
Q:実際に得られた成果(具体的な数値)はいかがでしょうか?また、施策の結果は狙い通りですか?
大伴様:動画の完了率や平均視聴時間、撮影率、平均撮影回数などをみると、ARで楽しく歯みがきを実施してくれていることがわかります。
4分間ほどの長い動画に対して、最後まで行くとゲームができ撮影可能となっているためか、最後の撮影までしてくださるお子様が8割近くいることに驚いております。
周りの知り合いやSNS投稿でも、ARで楽しみながら歯みがきしているとの声を頂いております。
Q:2021年、2022年と継続しているなかで、お客様の反応や声が届いていれば、お伺いしたいです。
北原様:実際に多くのユーザーの声を拾うところにはまだ至っていません。ただ、コンスタントに使って頂いているという数字はででいます。
あとは媒体広告を出した際に「ARで楽しく学べる」というキャッチコピーを出したところでクリック率が高いことが見えています。ARに対する関心度の高さが結果に出ていますね。
今後は、「ARがあるので楽しく学べました!」みたいな口コミを取得する方法を考えたいなと思っているところです。
また、公式インスタグラムでもARを使って写真を撮ったあとに投稿してもらうという企画はこれからやりたいですね。お客様とのコミュニケーションにはまだまだ様々な可能性があると思っています。
効果②:6月4日の「虫歯の日」とSNS、日々の啓蒙が体験数アップに反映
Q:6月4日の「虫歯の日」を機にAR体験数も増えていますが、PR施策も含めて効果がでているのでしょうか?
大野:自分から補足しますね。6月4日は今年に入ってからで言うと2番目に伸びていて、やはり、皆様が日々啓蒙しているのが数値として出ているな、と思って見ていました。
大伴様:そんなにあったのですね!
大野:この日に向けて皆さんがしっかりとツイッターやインスタグラムで啓蒙して、キャンペーンに参加して下さった方々が「虫歯の日」を広めてくれたから、そこから参加した方が増えるべき時に増えているな、という感じです。伸ばすべき日である6月4日にしっかりと数字が伸びていました。素晴らしいです!
大伴様:素晴しい分析結果です。
大野:また、ユーザーに調査をした結果、「再購入意欲」が他のブランドよりも10%ほど高い数値になっています。「ブランド/商品にファンがついている」という証ですね。
※参考:ピップ(株)のインターネット調査「はみがき先生使用者の顧客満足度調査」
社内外の反応:ARの成果は営業が提案する際の差別化要素としても有効
Q:御社内の反応もお聞かせください。
北原様:ARは、たとえば営業がバイヤー様に紹介するときの差別化の要素としても有効だと感じます。
広告で「AR」という言葉がお客様に響いていますよ、という成果とあわせて見せると「なるほどね」「やっぱり違うね」という反応になるので、商談ネタとしても有効だと思いますね。
この前、ドラッグストアのバイヤー様に「はみがき先生」をご説明した際、弊社の営業も「こんなに反応が良いとは思わなかった」と言っていました。
大伴様:効果があると分かった時点で、店頭のPOPもARで体験できる内容に変更しました。
北原様:そうですね、お客様がARに反応しているということが改めてわかってきたので、今後も差別化ポイントとして続けていこうと思っています。
そういえば、最初の展示会でいちばん面白がって、盛り上がっていたのはバイヤー様ですね。
Q:展示会でバイヤー様などに見せることも有効なのですね。
大伴様:見せるとすごく反応が良いです。紙だけではうまく伝わらないので、動画などを活用して伝えていきたいですね。
導入の成果:ARだからこそ数値で把握でき、「正しいみがき方」が子どもにも伝わった
Q:今までやってきたことと違った、ARだからできたことやわかったことを教えてください。
大伴様:実際に商品を使っているかといった数値はLESSARだから取得できました。実際に、何歳の子が何時ごろに歯みがきをしているか、男女比やテレワークの影響なども知ることができました。
親でも不安でわからない「正しい歯みがきの仕方」を、ARだからこそ子どもに直接伝えることができ、競合品との差別化にもつながっています。
AR施策で一番驚いたのは、4分間という長い時間、歯をみがくこと自体が絶対に続かないだろうと思っていたのに、最後までみがいて、撮影のところまで行っている、そして撮影の回数がすごく多い、ということが一番驚きでした。
正しいみがき方を本当に子どもたちが実施できたんだな、ちゃんと伝わってるんだな、と感じられますね。
Q:成功要因はどう感じていらっしゃいますか?
大伴様:飽きさせない工夫として、最後まで続けたらゲームができるという仕掛けですね。そうしたゲーム感覚が子どもたちに刺さっているのかと思っています。
それと、パパの育児応援になっているのではないかという点がプラスになっているかと思っています。ママからしてみれば子どもの歯みがきの部分だけ手が離れるのも、ありがたいことです。
ARのようなものは男性のほうが好きなのではないでしょうか。その部分で男性を取り込めたのは良かったと思います。
お店側にとって「はみがき先生」は普通の歯ブラシより客単価が高くなるので、良いお客様が来てくれている状況だと言うことができ、お店側からもプラスになっているのではないかと思います。
※ピップ(株)より提供
今後の展望:男性の育児参加に一役買うブランドであってほしい。ARはそのきっかけに
Q:やはり「独自の立ち位置をどう確立できるか」がポイントなのですね。
北原様:色々な競合の商品とのガチンコ勝負にしてしまうと難しいので、後発だからこその違う価値を見出さないといけないと思っています。
ARについては、今、もっともっと効果を出したいですし、やはり差別化ポイントなんだろうな、という思いはしています。
Q:今後のブランドプロモーションやAR活用の展開はどうお考えでしょうか。
北原様:大伴が話した通り、パパの育児参加に一役買うようなブランドであってほしいなと思っています。その最初のきっかけがARだなと。パパが夜、子どもをお風呂に入れるとか、朝は保育園に連れていくとか、そのひとつとして、夜寝る前の仕上げ歯みがきはパパ。そういった生活の流れというか、何か一助になるアイテムにしたいな、と思います。
大伴様:大きく言えば、ブランドの立ち上げのところでの「はみがき先生」の意義、これは変わらないのかなと思います。幼少期から正しい歯みがきを身につけるということですが、大人になってもその歯をずっと使って頂きたい、そういった意義は変わらないかな、と。
北原様:はみがき先生の商品ラインナップは、そういったことを親子で学べるようなアイテムになっています。
大伴様:正しい歯みがきを伝えるということでは、成功していると思います。それを子どもに伝える方法が多分一番難しかったところですが、そこにARやゲームを使って、子どもが自分で正しいみがき方を学べるということが実現できています。
サポート内容:商品とターゲットの理解が深く、欲しい案を下さるので助かります
Q:大野や弊社の支援内容へのフィードバックもお願いいたします。
大伴様:私は、大野様だからこうやってずっと続けていられるんだなと思う部分もあります。こちらが欲しい案をくださるし、実際にターゲットの「お父さん」でもあるので、自分の体験として実感しながらやってくださるし。お子様にも協力してもらいましたね。
自分が困っている、こうやりたい、こうして欲しいという、「はみがき先生」のまさにターゲットだったので、すごくわかりやすいです。
開発の頃から携わってくださり、誰よりも一番商品のことを理解して下さっている。それに関しては感謝しかありません。
今後も大野様からご提案をいただきつつ、一緒に進めていければと思っています。
ーーーーーありがとうございました!
WebARの活用法がわかる『LESSAR(レッサー)』概要資料
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