WebARで植物のサイズをシミュレーション!若い層にアプローチでき、大きな広報効果も得られました

WebARで植物のサイズをシミュレーション!若い層にアプローチでき、大きな広報効果も得られました

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今回は、株式会社サカタのタネ様がリリースされた「花鉢の配置シミュレーションサービス」にWebARツール「LESSAR」が活用された事例をご紹介します。
花統括部 堤 洋祐様、国内営業本部セールスプロモーショングループ 中岡 由貴子様にお話を伺いました。











内容まとめ

競合他社との差別化・新しい販促の訴求方法としてWebAR「LESSAR」を導入。
✓ ECサイトで「植物が成長した時のサイズ感が分からない」という課題の解決策としてARを活用。カタログやメール等でも体験を促している。
普段の購入層よりも若い30〜40代の女性がARに反応!狙い通りの広報効果を得ている。
✓ 今後も新しい視点を取り入れ、ARを通して“正しい価値”を訴求することで、園芸の楽しさを伝えていきたい。












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会社紹介

株式会社サカタのタネ

1913年(大正2年)に創業して以来、花と野菜の品種開発を行ってきた研究開発型企業です。種苗販売の約90%が生産者向け。世界170カ国以上に展開し、海外の売り上げは約70%とグローバルに活躍しています。
株式会社サカタのタネ

導入の背景:他社と差別化でき、ECサイトの「イメージと実物のギャップ解消」に効果的と感じました

Q:最初にARツール「LESSAR」を導入いただいたのは2019年の秋ごろでした。その時の背景を教えていただけますでしょうか。

堤様:花壇苗品目として一般的で、全世界で親しまれている「ペチュニア」という品目がありまして、弊社では「ビューティカル」という品種を開発し、新たなペチュニアブランドとして2019年に上市しました。

しかしながら、ペチュニアは、ユーザーからの人気が高いため、種苗各社がこぞって品種開発している背景から、マーケットにいろんな品種が入り乱れており、文字通りレッドオーシャン(競争市場)となっています。
このような状況下においては、ユーザーに類似品種との違いや価値を伝えることが難しく、取り扱っていただく量販店のバイヤー様にもうまく伝えられないこともあります。思案を重ねた中で、当時は新しい技術であったARの活用にたどり着きました。
ARであれば、商品に付帯するラベル以上の動的な情報を伝えることができ、効果的なのではないかと考えました。
加えて「ビューティカル」には、花弁が厚く「雨に強い」という、他社品種にはない特長があります。その長所を、ARを活用して映像化し、ユーザーへ訴求することで視覚的に価値を認識、購入動機に結び付けられないかと考えました。
また、業界初の取り組みはインパクトがあり、メディアに取り上げられる可能性が高いので、広報的な観点からもAR技術の導入にはメリットがありました。

▼ビューティカル
サカタのタネ「ビューティカル」

Q:「ビューティカル」以外にも「サンパチェンス」という花の3DにもLESSARをご活用いただいています。どのような経緯で3D制作を行うことになったのでしょうか。

中岡様:クラウドサーカスさんから「ARの3D制作ができる」という提案をいただいた際に、「植物のECサイトでサイズ感を伝えるツールとして活用できるのではないか」と、インスピレーションが湧きました。

「サンパチェンス」は大きくて迫力のある花ですが、サイズ感を文章で書くだけでは、実際のイメージが伝わりません。この商材はECサイトで購入する方も多いため、育ててみたときに「あれ、こんなに大きくなるんだ」と思われてしまう可能性がありました。

そこで、ARの家具の試し置きのような体験を植物でできれば、サイズ感が伝わるのではないかと思ったのです。店頭では見本を見てから購入できますが、通販ではそれができません。ECサイト特有の「実物が確認できない」という課題を、ARで解消できるのではないかと考えました。

堤様:もともと「ビューティカル」のARは、店頭販促物に導線としてQRコードを掲載し、そこからスマートフォンのカメラで読み込んでもらうことで商品の価値を伝える動画が流れる建付けとしました。 しかしながら、実際に店頭でQRコードをスキャンして動画を視聴するお客様はほとんどいませんでした。この結果から、ARの導入は、「園芸業界には早すぎた」と感じ、実はクラウドサーカスさんとの契約を中止しようと考えていました。
その矢先に今回の「サンパチェンス」につながる提案をいただいたことで、一転して一定の成果を得ることができ、今後の発展に期待が持てるコンテンツの制作ができたと感じております。

施策内容:植物の成長した姿・大きさを、ARでシミュレーション

「サンパチェンス」の成長した姿・大きさを、ARでシミュレーションすることができます。スマートフォン等で2次元コードを読み込み、好きな場所にカメラをかざすと、実寸大の3D花鉢が出現。実際の生活シーンで花のある空間をシミュレーションできるほか、前後左右あらゆる角度から立体的な姿を確認できます。

▲実際のARコンテンツ(短縮)

ECサイトからも体験可能で、購入ページに特設ページを設置、QRコードから試し置きができます。
lessar-sakata-ec

効果①普段の購入層よりも若い層にアプローチできた

Q:花鉢のARシミュレーション施策の現在の効果を教えていただけますでしょうか。

中岡様:弊社の顧客は50~60代が多いのですが、ARは30〜40代の方が利用していました。

堤様:園芸業界の購買層は、団塊の世代が中心で、高齢化が進んでいます。このため、弊社では、より若い世代の購買層を育ててゆきたいという思いがありました。今回の施策は、IT技術に抵抗がなく視覚的な訴求との親和性が高い「若年層」に対して、一定の効果が得られたのではないかと考えております。

▼通常の購買層は50代以上が多いが、ARを体験している層は35~44歳の層が一番多く、次いで25~34歳の層が多く、普段よりも「若年層」にアプローチできた施策となった。

lessar-case-sakata-data

効果②営業にも波及効果がうまれている

Q:ホームセンターからも「ARを店頭に付帯させたい」という話があったとお聞きました。

堤様:プレスリリースや展示会で「ARを使った取り組みをしています」と発表したところ、複数のバイヤーさんに興味を持っていただきました。その結果、ホームセンターの店頭にARを導入して商品と一緒に販売しようという話になり、成約につながったものがあります。これは良い例になったと思いますね。

プレスリリース: AR技術を活用した、花鉢の配置シミュレーションサービス開始 2022年11月11日

中岡様:通販サイトで購入する人の多くはARを利用してくれますが、店頭で利用するとなると読み込む人が少ないので、利用方法を考える必要はあります。しかし、興味を持ってもらうきっかけにはなりました。

Q:プレスリリースを出したときの社内外の反応はいかがでしたか?

堤様:日経MJに取り上げられ、園芸に関心のある方だけでなく、不特定多数の無関心層へもARを通して弊社品種を知ってもらうことができ、非常に大きな広報効果が得られたと思います。また、ホームセンターのバイヤーさんの興味をもっていただくきっかけにもなりました。

新しい取り組みは社内のモチベーション喚起にもつながります。取り組みの内容やその効果を社内に伝えたところ、営業が反応してくれて、お客様とのコミュニケーションや営業トークに取り入れてくれています。

コンサルタントへのフィードバック:異業種視点から提案をいただけると刺激になります

Q:担当コンサルタントへのフィードバックや、弊社に期待することを教えてください。

堤様:クラウドサーカスさんのように、まったく畑ちがいの異業種だからわかる、園芸業界の不思議や価値のある部分を見ていただき、それらに対して例えばサンパチェンス3Dのように親和性のあるコンテンツを提案いただきたいと思っています。園芸業界は狭いので、異業種と取り組む一番のメリットは、このような新たな視点を取り入れられることと考えております。

中岡様:閉ざされた園芸業界、というのは私も日々感じています。競合が他業種よりは少ないので、切磋琢磨できていない部分は正直あるかと思います。クラウドサーカスさんはクライアントさんが沢山おり、異なる業種の成功事例を持っているので、弊社でやってみると面白いのでは、という提案をいただけると刺激になります。今ある園芸業界のマーケティングの仕方から突破できるのではないかと感じているので、これからも色々と教えていただけると嬉しいです。

今後の展開:AR等の取り組みを通して、園芸の楽しさを伝えていきたい

Q:今後はARをどのように活用していきたいですか?

堤様:現在のAR技術は、まだ解像度、再現性が低いからか、「話題性」と「サイズ感の訴求」にとどまると感じています。技術がさらに進化して、草花の繊細な色や形を表現できるようになれば、カラーコーディネートのシミュレーション等、寄せ植えを検討するユーザーにも訴求でき、顧客満足度を上げるツールになると考えます。あわせて展示会などでもリアルとバーチャルを併用することで、AR技術を活用した生育経過等の訴求を通して商品の価値を伝えられたらとも考えます。

中岡様:もともとAR技術で魅力的だと感じていたのは、試し置きができて、色を変えて、好きなようにシミュレーションできるという点でした。それをガーデンデザインに活用して、好きな所に好きな植物を置き、色をどんどん変えて「よし、このレイアウトにしよう」というような、ガーデンデザインのシミュレーションができるようになったら良いなと感じています。

Q:そのような施策もできれば、より良いユーザー体験を提供できそうですね。

加えて、そのような機能があれば、リピーターも使いたくなると思います。今年はこんな色にしようとか、この植物にしようとか。こだわる人は紙に書いてイメージしている人もいると思うので、技術が進歩して、そういったデザインがデジタル上でできたら良いなと思っています。

Q:今後の取り組み・展開についても教えてください。

堤様:園芸業界は古くから「よい品種を作れば売れる」という考えが一般的であったため、他業界と比べ広告、販促施策の発展が遅れているように思います。そのため過去には、先進的な販促施策を実行するメーカーが現れると、ユーザーの支持を集め、市場のシェアを席捲する事例も散見されました。

弊社として、今後は、クラウドサーカスさんとの取り組みを通して、新たな視点や技術を柔軟に取り入れ、お客様に正しく価値を伝えることで、より多くの方に弊社を知ってもらい、弊社商品を通して園芸の楽しさを感じてもらえるよう、精進していきたいですね。

ーーーーーありがとうございました!

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