事業部長が解説Vol3|ARを効果的に活用するための「コミュニケーションデザイン」とは?

ARについて解説してきましたが、大事なのは「ARは魔法の杖ではなく、継続して使う漢方薬のようなもの」だと理解することです。ARを活用することで、「面白いことができるためにすぐに結果が出て、何もしなくても多くの顧客が集まる」と考えられてしまうことがありますが、ARでなくても、導入しただけで即効性・爆発力を得られる施策はありません。
理想の体験を見極めて適切であれば利用し、継続的にAR体験を提供することで、徐々に且つ着実にファンの育成や良好な関係性構築ができていきます。

理想の体験を考える上で重要になるのが「コミュニケーションデザイン」です。本記事で詳しく解説します。

Vol2 ARは魔法の杖じゃない。理想の体験からAR活用法を考えよう に戻る

顧客体験を設計するための「コミュニケーションデザイン」とは?

意味を正確に理解するために言葉を分解していくと、コミュニケーションは「特定の目的を持って、特定のタイミングで誰かに、何かを伝えること」を、デザインは「設計すること」を指します。

つまりコミュニケーションデザインとは「目的達成のために、誰に、何を、いつ、どうやって伝えるかを設計すること」を意味します。

この考え方は理想の体験を考え、顧客体験を設計する際に非常に重要な概念です。

理想の体験からAR活用法を考える場合にも「コミュニケーションデザイン」を念頭において考えていく必要があります。

ARを活用したコミュニケーションデザインにおいて注意すべきチェック項目についてみていきましょう。

ARを活用したコミュニケーションデザインのチェック事項

ARを活用したコミュニケーションデザインを考える際、3つの重要なチェック項目があります。それぞれの項目についてみていきましょう。

①特定のターゲットユーザーの求める「理想の体験」とは?

まずコミュニケーションデザインにおいて最も大切なのは、理想の体験を提供する「目的・メッセージ・ターゲットユーザーに起こしてほしい行動」を考えることです。

そして上記を明確にする際には、理想の体験を提供するのは不特定多数のエンドユーザーではなく、あくまで「特定のターゲット」であるということを念頭に置くことが重要です。特定のターゲットにとっての理想の体験を提供することがコミュニケーションデザインにおいての正解になります。

「特定のターゲットにとっての理想の体験とは何なのか?」ということの解像度をあげることが軸となり、ARを活用したコミュニケーションデザインをもっと深めていくことができるのです。

②ARを活用した体験は本当に「理想の体験」?

「ARを活用した試し置きは本当に理想の体験か?」「マーカーをかざすことは余計な作業か?」などは、AR活用施策を検討する上でつきまとう疑問です。「特定のターゲットユーザーが本当にそれを望んでいるのか」を考えることは、コミュニケーションデザインにおいて必須の項目です。

マーカーをかざすという行為は「体験コストが高い」という理由から懸念されがちですが、例えば謎解きイベントを開催する場合、マーカーをかざすという行為が役に没入するために必要な作業になります。その行為を通して、ターゲットユーザーは追体験・疑似体験を行うことができ、より臨場感・没入感のある体験を楽しんでもらうことができるのです。

大切なのは全体的な体験設計においてAR活用の良し悪しを考えるということです。初めは体験コストが高いと思っていても、企画・目的などの全体像を鑑みると決して高くない場合があります。理想の体験を提供する上で、「どう体験コストを下げていけるか」と考えることも大切です。

③AR体験までの導線設計やターゲットユーザーのインサイト、コンテンツ設計への反映

AR体験は日常生活には存在しない作業のため、ユーザーにわざわざ体験してもらう必要があります。

この視点が抜けていると、「AR体験自体はハイクオリティだけど、導線設計がひどいがために誰も体験してくれない」というケースが起こりえます。このような事態を招かないためにも、AR体験の導線をステップにした際に「特定のターゲットユーザーのインサイト」を確認することが重要です。

またARを活用したコミュニケーションデザインにおいて、「理想の体験」がコンテンツ設計にしっかりと反映されているかどうかも必須のチェック項目です。

AR体験では3Dコンテンツを目の前にただ表示すればいいのではありません。例えば、キャラクターとグリーティングコンテンツを企画する際に、理想の体験を「推しキャラが自分の部屋に会いに来てくれる」と設定したとします。

その場合、マーカーを読み取って、ただ単に目の前に突然推しキャラを出現させるのではなく「マーカーを読み取ると声だけが聞こえ、声の方へと振り返ると推しキャラがいる」という体験設計にすれば、Vol1で説明した「非現実の疑似体験」による”驚きや好きの創出”に近い体験を提供できます。

この際「3Dコンテンツは本当にそれでいいのか?」「理想の体験に沿ったコンテンツ設計になっているか?」「ARならではのUI/UXは考慮されているか?」などのより詳細なポイントをチェック項目として、特定のターゲットユーザーの視点から確認する必要があります。

上記のことを考えることが、「AR活用したコミュニケーションデザイン」において必須なのです。

弊社のコンサルタントは、これらの内容を戦略/戦術マップに落としたり、下図のような「ユーザー体験」を4つの確度から検討したうえで、「理想的なAR体験の設計」を行っています。
ar-kikaku
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引用:あなたの推しは?メディアで話題の”うまい棒総選挙”の舞台裏(Marketing CIRCUS DAY)

ARプロモーションツールの役割

こういったケースにおいて、ARの開発から行うことは非効率になることも多いです。そのため、プロモーションに適したARツールを選択する方が早いです。
弊社で提供する「COCOAR」「LESSAR」は12000社以上に活用いただいているARツールなので、「COCOAR」「LESSAR」を選んでいただいている点や、ARプロモーションツールを活用するメリットをご紹介します。

PDCAを回しやすく、継続的に活用しやすい

汎用のARツールであれば、アプリ開発と比較して、安価且つ短期間でARコンテンツの制作ができます。エンジニア領域のスキルや知識が不要なので、初めての方でも導入しやすいというのもメリットです。

また、毎回企画する際に膨大なコストをかける必要がなく、「1ヶ月に1回施策を行う」という場合でもコストを抑えて実施できるためPDCAを回しやすく、継続的に活用しやすいという特徴があります。相対的に費用対効果を高められるのです。

さらにカスタマイズが必要である場合でも、検証や実証実験で活用することができます。

企画全体の設計ができる

「COCOAR」「LESSAR」にはスタンプラリー機能くじ引き(ランダム出現)機能、チャットボット(IZANAI)との連動した企画設計も可能なため、AR体験だけでなく企画全体を設計することができます。

また、ダッシュボードがリッチであることも特徴で、ダッシュボードではユーザーの属性やアクション、PV/UU数などの分析が可能です。

簡単に利用できる

「COCOAR」「LESSAR」には3D制作機能:MOSYA」や「ペラ3D」などの機能が備わっている上、日本人向きの仕様なので3Dコンテンツの制作が簡単にできます。

また、コンテンツさえあれば、わずか3ステップでAR化することができます。

 

1000件以上の事例をもとにしたAR活用サポート

「COCOAR」「LESSAR」では1000を超える事例を実施した豊富な実績がある上、「AR企画制作」「AR用クリエイティブ制作」など、ARに特化したチームがいるのも特徴です。

そのため「自社の目的・目標・ターゲットユーザー・起こしたい行動変容」などを聞いて問題・課題を洗い出し、解決策になる理想の体験を企画するほか、体験を認知してもらうための方法、体験までのスムーズな導線設計、実施結果をもとにした改善点の洗い出し、次回の施策への反映を弊社コンサルタントが行います。

多くの事例や豊富なナレッジ、特化したチームがいるのは「COCOAR」「LESSAR」の強みです。

最後に

最初からしっかり構えたり、一気に大きいことをする以上に、PDCAを回すことを前提で企画設計・継続的な利用をすることが、”プロモーション施策”としての認知度拡大・売り上げ増加・リピート率向上などの効果を発揮することにつながります。

業界別・活用シーン別のお役立ち資料もご用意していますので、ダウンロードしてご覧ください。



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